生産者と消費者

今年も田植えが無事に終わった。

農家になって20回目の米作り、まだまだ新米かも知れない。

20年間米価は変わることなく、資材、燃料様々なものは高くなり続けた。

小麦やお菓子はずっと上がり続けてきた。

それには最初は反応するものの、次第に皆慣れていくが、昨年からの米の高騰に対する国民の反応は凄いものがあった。

小売りをしていると、「うちはお米5キロがなかなか無くならないパスタやパンも食べるからほとんど買わない」とか、「夫婦2人だと、外食も多く2キロ買っても半年くらいはある」とか、そんな言葉をよく聞いていた。

販売先として飲食での取り引きがあり、その従業員さんに買って頂くこともあったが、2、3ヶ月に5キロとか2キロとかが数個…。

このまま日本人はお米を食べない民族になっていくのではないか?とすら思うこともしばしばで。

都会の人に聞けば、「スーパーなんてパックご飯ばっかりでちょっとしか売られてないよ」とも言われていた。

そんな中、米不足になり田舎のスーパーでも米の棚の面積はあれよあれよと縮小し価格は上がり続けた。

すると騒ぎ出す消費者とマスコミ。

安くて生産者が大変な時は気にもしないのに。

why japanees people!となる農家。