井の中の蛙

8月1,2日の2日間四国へ行ってました。

急遽決まった事なのでもちろんgotoキャンペーンではありません。

新しく植えた品種のつくね芋があまりにも発芽率が悪いので、産地視察で四国中央市へ。

長崎の取引先の社長に車で途中で拾っていただき、佐賀から四国中央市まで陸路とフェリーでほぼノンストップで8時間!

運転は社長がしてくれましたが(笑)

ありがとうございました!

翌日仲卸業者さんの事務所へ

仲卸の社長は私より少し上くらいでした。

発芽不良の原因や栽培の話しをしても全て的確な返答がありました。

驚きました!ただ最近ではあちらの農家でも理解しながら作っている人はほとんどいなくなったと言ってました。

また10年前と比較して出荷量が1/4に、栽培面積は1/5に減少しているとの事。

なぜ需要が1/4になったのか。

なぜ需要以上に栽培面積が減っているのか。

その理由もきちんと把握されていました。

こちらはプロの農家ですよ?

なのに栽培技術も販売情勢も知らない。

農家の知らない事を仲卸が知っている。

技術も情勢も。

九州のつくね芋農家、指導員はここまで考えた事があるのか?恥ずかしくなりました。

井の中の蛙とはまさにこの事。

ここにマーケットと生産者の意識の差と、産地間のレベルの違いをまざまざと見せつけられました。

コロナの中ですが行ってよかったです。

道中の社長の話もとてもためになりました。

全てすべらない話!

それとこの視察旅行決定までのスピード感、視察を終えて現地を出るのが11時50分。昼食の時間ですが社長曰くどうしても佐賀関の海鮮丼が食べたいから食事は少し待ってくれと言われてノンストップで佐賀関。時間は16時(苦笑)。

こだわりも強く、パワフルで目的達成まであきらめない精神をこの昼食までの間に学びました(笑)

今年のつくね芋の収穫は現状では難しいと思います。

しかしあきらめない精神で来年こそはリベンジしたいと思います。

しかし経費も労力も時間も使って売上ゼロなんて仕事、他にあるんだろうか?

農家は当たり前のように思っているトコあるけど。

改善の余地大アリですな。

あ、帰りももちろんノンストップで(笑)