人生の航海

朝晩は過ごしやすい季節になってきた。

色々と新しい事にも挑戦し、その甲斐もあってか人との出会いも多く、とてもワクワクしながら日々を過ごせている。

これから収穫で忙しい日が続き、気付けば餅や年賀状やおせちの事を考えてるに違いない。

変化のない同じような毎日を過ごしていると、同じ一年で終わり、そしてまた変わり映えのしない一日、一年が始まる…

病気をしたり、身の回りに何かしらの不幸でも起こったりしない限り、大多数の人たちはこれを幸せだと思うのかもしれない。

私は人生を海と捉えるようにしている。

海を渡るのは、安全な多くの人が中で働いて安全に決まった航路で進む大きな船か、危険だが全てを自分で決めて、自分でこなして自由で小回りのきく小さな船か。

どちらも経験しているから身をもって知っているが、当然どちらにも良いところ、悪いところがある。

その結果、私は小さな船で旅をする事を選んだ。

大きな船の安全より、危険でも自分で決める小さな船が私には向いていると思う。

今は大変な荒波だが、いつかは波も穏やかになり、大きな船では見る事の出来ない素晴らしい景色を見る予定だ。

人が死ぬ前に最も人生で後悔する事はやらなかった事だ。

これはアメリカの大学の研究でも発表されている。

失敗はやり直せるが、やらなかった事は修正出来ないからだ。いつまでも心に残る。

以前の私はまさに失敗を恐れてやらないタイプの典型だった。

しかし今は違う。

人生の小さな船に乗ってみてわかったが、失敗は当たり前でむしろ無い方がおかしい。

そしてそんな失敗など誰も気にも留めない。

そんなに私以外の人は暇じゃ無いし、私の人生に興味も無い。

それに気づいた時から、やりたかったのにやれなかったといい訳だけはしたくなくなった。

限りある時間を大切に、悔いのない人生だったと思いたい!

50代も半ばにさしかかるとそんな事ばかり考えるようになった。